マリッシュで「自分の子供が欲しい」から、いいねを送ってみた日

50代の現実・本音

「子供が欲しい」という一文で止まった

ある日、私は婚活アプリのマリッシュを見ていた。

年齢を重ねるにつれて、恋愛の見え方は少し変わってくる。
若い頃のような勢いや見た目だけではなく、「人生をどう生きたいか」を考える時間が増えていく。

そんな中、ある女性のプロフィールが目に入った。

そこには、

「子供が欲しい」

と書かれていた。

私はその瞬間、少しだけ指を止めた。

スマホを持つ手が止まり、なぜか考え込んでしまった。

子供。

ただのプロフィール項目なのに、不思議と現実味があった。

50代になると、「人生」が前に出てくる

私はもう若くない。

20代や30代の頃とは違う。
恋愛だけで突っ走れる年齢でもない。

仕事。
生活。
健康。
将来。
孤独。

いろいろなものが現実として見えてくる。

そして気づけば、一人でいる時間も長くなっていた。

だが、その「子供が欲しい」という言葉を見た時、自分の中の何かが少し動いた。

「自分の子供がいたら」と想像した

私はふと思った。

「もし、自分の子供がいたら、どんな感じなんだろう」

小さい頃、一緒に公園へ行くのか。
ゲームをするのか。
学校の話を聞くのか。

あるいは、大人になったら、一緒に酒を飲む日が来るのか。

そんなことを、ぼんやり想像した。

今まで全く考えたことがなかったわけではない。
だが、婚活アプリのプロフィールで突然その言葉を見ると、妙にリアルだった。

自分は何を求めているのか

私は自分に問いかけた。

恋愛がしたいのか。
誰かと一緒にいたいのか。
家族が欲しいのか。

それとも、ただ孤独を埋めたいだけなのか。

正直、自分でもよく分からなかった。

だが、そのプロフィールを見ているうちに、少しだけ温かい感情が出てきた。

「家族」というものへの感覚だったのかもしれない。

「いいね」を押すだけなのに少し緊張した

スマホの画面には、「いいね」のボタンがあった。

押すだけなら簡単だ。

しかし、年齢を重ねるほど、「いいね」は軽くなくなる。

相手にも人生がある。
自分にも人生がある。

若い頃みたいに、勢いだけでは押せなくなる。

私は少し迷った。

「年齢的にどうなんだろう」

「相手はもっと若い人を探しているかもしれない」

「そもそも、自分は相手にされるのか」

そんなことを考えた。

婚活アプリでは、プロフィールひとつで自信が揺れる。

年収。
年齢。
写真。
身長。

いろいろな情報が並ぶ。

そして人は、比べてしまう。

それでも送ってみた

だが、私は思った。

考え続けても、何も始まらない。

だから私は、「いいね」を押した。

押した瞬間、少しだけ心拍数が上がった。

たったそれだけなのに、不思議だった。

若い頃の恋愛とは違う。
もっと静かで、もっと現実的で、でもどこか切実だった。

婚活アプリは「人生」を見せてくる

婚活アプリは、単なる恋愛ツールではないと思う。

そこには、人の人生が出る。

再婚したい人。
孤独を埋めたい人。
家族が欲しい人。
人生をやり直したい人。

いろいろな人がいる。

そして年齢を重ねるほど、「条件」よりも、「この人と人生を過ごしたらどうなるか」を考えるようになる。

「自分の子供が欲しい」という言葉の重み

正直、私はその言葉に少し揺れた。

子供。

それは未来そのものだ。

自分が老いていく中で、「次の世代」を考える言葉でもある。

だからこそ、重い。

しかし同時に、少し希望のようにも見えた。

未来は分からない

その後、返事が来るかどうかは分からない。

マッチングするかも分からない。

実際、婚活アプリは簡単ではない。

だが、「いいね」を送ったことで、自分の中の何かが少し動いた気がした。

まだ人生を諦めきっていないのかもしれない。

あの日、「いいね」を送ってみた

2026年。

私はマリッシュで、「自分の子供が欲しい」と書かれた女性に、「いいね」を送ってみた。

それは単なるボタン操作だった。

だが、自分にとっては、少しだけ未来を考えた瞬間でもあった。

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